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KOODが誇るクロモリアクスルシャフト
全日本参戦中の津田拓也&一磨兄弟が製品開発にも参加。
一磨選手が鈴鹿の南コースで、リヤのアクスルをSTDからKOODに交換したところ、1秒タイムが短縮したほど効果が高い。
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シャフトの平滑な表面はもとより、ネ ジ山もご覧のとおり凹凸がなく滑らか。 |
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約20人が様々な車両でSTDから乗り 比べてテストしたところ、「走り出した瞬間から違う」と皆が証言。
ミニモトからビッグバイクまで対応車種も幅広い。 |
実は走りを左右する部品タイムが1秒早くなる!
クード クロモリアクスルシャフトの実力。
タダ者ではない。──そこにあるのは、1本のフロントアクスルシャフトに過ぎない。
だが、鏡のように歪みなく光を反射する外観から、高い精度とバランスが伝わってくる。事実、装着するとバイクの印象は激変する。
コストを重視したノーマルのアクスルに対し、剛性と精度がアップ。Fフォーク左右の連結が強固になり、ねじれずストロークするため、バイクはキビキビしたフィーリングに変化する。同時に接地感や路面からの情報量が増え、倒し込みとブレーキングが安定するのだ。リヤアクスルはより効果的。
接地面積が広がる感覚があり、スロットルが俄然開けやすくなる。交換しただけで、プロライダーのタイムが1秒早くなったデータもあるほどだ。
そもそもクードは、金属製品製造のコウワによるブランド。
浮田和宏社長は4耐などに出場するバイク好きで、仲間から「高精度なクロモリ シャフトを作って欲しい」と頼まれたことが製作のきっかけとなった。
材質は日本製のクロームモリブデン鋼で、生材から熱処理を加え、ひずみをプレスで修正。再度熱を加えた素材を使用する。これも強度と粘りを兼ね備えるクロモリの特性を最大限に引き出すためのこだわりだ。さらに、手間のかかるセンターレス研磨と3層ものメッキ加工を行い、高い精度を実現する。
最初は浮田さんも半信半疑だったが、自身のCBR600RRに装着したところ、走り出した瞬間からわかるほど変化があった。シャキシャキ感が生まれ、自分の調子がいいような気持ちよさに驚いたと言う。素材選びから製造まで日本製にこだわり、高品質&高性能なカスタムパーツづくりを目指すクード。
バイ クメーカーの開発やテストでアクスルシャフトに重点が置かれることは まずない。それだけにクードは、走りを劇的に変える効果があるのだ。
文 沼尾宏明 Hiroaki Numao